【サポート事例】<大手小売業>データ分析人材育成から始める、データドリブンなマーケティング体制の構築
2025.04.23 INFORMATION
データ分析人材育成から始める、データドリブンなマーケティング体制の構築
当社は、ある小売業のクライアントに対し、蓄積された顧客データと購買履歴を活用するための支援を実施しました。社内人材の育成から分析体制の構築、CRMのPoC実施までを一気通貫でサポートした事例をご紹介します。
■背景と課題
小売業を営む当社のクライアントは、国内外に数百店舗を展開し、D2Cモデルによる低価格な商品展開で堅調な成長を遂げていました。店舗ではタブレットを活用して顧客情報を入力・蓄積しており、数年にわたる顧客情報と購買履歴が蓄積されていました。
しかし、これらのデータをマーケティングに活かす環境が社内に整っておらず、「データはあるが活用できていない」状況が続いていました。分析基盤もなく、社内にSQLやデータ分析のスキルを持つ人材も不在でした。
■当社の支援内容
当社はまず、データ活用の基盤づくりとして社内人材の育成から支援を開始しました。
●SQL講習を実施:数十名の社員を対象に、SQLの基本構文だけでなく、顧客分析の思考法やマーケティングでの活用方法までを含めた実践的な講習を提供。
●分析チームの編成:SQLを習得した数名を中心に、顧客マーケティングの専属チームを組成。
●分析活動の開始:購買履歴データをもとに、新規・既存顧客の構成比、継続率、LTV(顧客生涯価値)などの顧客にまつわるKPIを定量的に把握できる体制を構築。
■得られた成果と今後の展望
●中期マーケティング戦略の策定:データに基づく顧客の実態把握が可能となり、経営層に向けた中期計画の資料作成にも活用されました。
●CRM施策の具体化:分析結果を活用し、LINEやメールを活用したセグメント配信によるCRMを開始。
●業務効率の向上:DBとSQLを活用することで、毎月のデータ集計作業が自動化・省力化され、現場負担が大幅に軽減。Accessで集計していたころと比較し、10分の1程度まで作業時間が短縮。
■当社の提供価値
今回のプロジェクトでは、「データ活用は一部の専門家だけが行うもの」という常識を覆し、現場主導でのデータドリブンな組織文化の定着を支援しました。
今後も、当社は「人材」「仕組み化」「実践」の三位一体による支援を通じて、クライアントの持つデータを”「価値ある意思決定」へと変える力”を提供してまいります。
2025年4月
Data & Marketing, Inc.